洸羽斬(コウウザン 6以外ラン中A+B 上)について
一本足で身を乗り出すヘンなモーションが印象的なこの技だが、実は非常に使いでのある技であることについ最近気がついた。
この洸羽斬(コウウザン)、なんとカウンターヒット時にBBの確定追い撃ちが入るのだ。
どういうことかというと、カウンターヒットをおこして崩れつつある相手に対して速攻でBBを撃った場合、崩れ終わる途中でBBの攻撃発生が間に合ってしまい、連続ヒットした上に相手がダウンしなくなる。 しかも実はこの状態だと相手はしゃがみでBBを食らったのと同じ状況となるため、続くBBと投げに代表される二択をかなり有利な状態で迫ることが出来る。特筆すべきはそのダメージで、洸羽斬(コウウザン)自体のカウンターダメージがかなり高い(アタックカウンターで約36ダメージ)のに加えてBBのしゃがみヒットが確定するとなればトータルで実に75ダメージ(相手体力の三分の一!)にもなる。これは立会いでの基本技である清麗歌(セイレイカ AAB)カウンターヒットのダメージ(約49ダメージ)を遥かにしのぐ攻撃力であり、さらにその後の攻めやすさを考えればこれはもう比較のレベルを超えてしまう。さらに具合のいいことにはこの技のリーチはかなり長く、清麗歌初弾の間合いよりも体一個分後ろ(完全な中間距離)から狙うことが出来る。技自体のコマンドも前方以外の全てのランから発動可能なうえ発生スピードもかなり速い。カウンターを狙うには十分すぎる性能なのだ。当然ながらヒット確認は必須であるが容易であるため意識して清麗歌(セイレイカ AAB)と使い分けるとシャンファのダメージ効率にちょっとした革命がおこる。
ちなみに当然ながら確定追い撃ちのBBは
その間合いの外での使用は二段目が空振りをおこすのだが、実はこの距離にかかわらず代用として鳴旒脚(メイリュウキャク 66K)も間に合う。しかもこの場合、驚くなかれカウンター効果も引き継いでしまう(あくまで効果、ダメージはノーマル)ためヒット後相手が思いっきり後ろを向いてしまう。…そう、これは鳴旒唱(メイリュウショウ 66KB)チャンスだ! もし相手があせって暴れたりしたら洸羽斬(カウンターヒット)→鳴旒脚(確定)→璃拍劈シフト(背後カウンター)→BB(背後ヒット確定)でトータルダメージ軽く150以上!一瞬で総体力の三分の二以上の超絶ダメージ!ああもう大変だ!
攻撃の遅いキャラに対しては清麗歌(セイレイカ AAB)の代用として、またその他でも清麗歌の間合いの外からの重要な選択肢及びダメージ源として、もうこれは狙うしかないだろう。
桜吹雪とイナズマン
上の項目でダメージ革命を提唱するまじめなものを紹介しておいてナンだが、これはおバカ技だ。一文のダメージにもならない。まあ順不同だからしょうがない。ってゆうかすでに題名でネタバレ。
散さま(by覚悟のススメ)もおっしゃったように、戦いには貴賎がある。いやしくも前作の主人公(間違ってもあの半裸棒男ではない)たるシャンファ使いの我々は、このちょっとお転婆なお嬢さんをより華麗に、より優雅に、そしてより気高く世界の舞台の上で出来るだけ美しく演出しなければならない。そう、あの満開の桜散る上の伊城で慈しむように桜色を胸にいだき、あるいは暗澹たるパルギア大神殿最下層にて周囲を暖かく照らす日差しのように花びらを天に掲げる。そう僕らは知っている。震歩(シンホ 2B+K
中)Gキャンセルだ。…前ふりなげえって。
震歩(シンホ)をGキャンセルするとシャンファがなにかピンクのモノを出す。なにかはわからない。見るからにあやしげだ。彼女のラッパ状になった腕部分から発生する正体不明の物質である。毒かもしれない。だが花びらといわれれば花びらに見えてくる、はずだ。モヤモヤしているうえにピンクなので見れば見るほど毒ガス以外の何物でもない気がしてくるが、それは君の魂(ソウル)が汚れているからだ。心の目で見ろ。あれは花だ。そう、純粋なるシャンファの魂を結実した繊細にして無垢なる花びらに違いない。
………だめだ、ガスにしか見えねえ…。
ちなみにインパクト成功後に行うと相手の目がこのピンクの謎物質に釘付けとなり思わずインパクト返しを行う、かもしれない。戦いのさなかにも愛は必要だ。その愛をもって相手に大輪の花束を贈ろう。そして相手がそれに答え、インパクトを空振りしたら融和と博愛の笑顔をもってすかさず3Bで空高く浮かせてあげよう。愛、ぶっちぎり。
余談だが挙動としてはかなりジタバタしたものとなり、優雅さというには程遠い。…うそつき。
さて、古今東西、四元素属性が付加された武具は神聖かつ強力なのがお約束だ。レヴァテインや草薙剣に代表されるいわゆる神剣には「炎」属性がエンチャントされているのが一般的だが、「炎なんて危ないぞ、風にしとけ、かっこいいから」とパックも言っていた(byベルセルク)。
そういうわけでシャンファのつるぎにイカズチを付加しよう。涼浄暉潤剣(リョウジョウキジュンケン 4B+K
ガード不能中段)Gキャンセルだ。
涼浄暉潤剣(リョウジョウキジュンケン)をGキャンセルするとガード不能技発動時に出る特有の稲妻エフェクトが結構長い間残留し続けるため、いろんな技に繋げる時間的余裕が割合長い。ここから清麗歌(セイレイカ AAB)を撃てば雷神清麗歌だし華律(カリツ BB)を撃てば雷撃華律だ。雲雀韶(ウンジャクショウ A+G)で投げれば電撃雲雀韶にだってできる。かっこ良すぎるぜ。ちなみにメリットとして稲妻持続中は攻撃力が1.5倍アップする。俺の中で。俺設定。イナズマン俺。でもサナギマン。…意味わかんねえ。
余談だが最速だと涼浄暉潤剣のモーションをまったく見せないでキャンセルがかかる。いきなり目の前で「ずびゅううう」という不穏な音と共にシャンファに稲妻が集まってくるので始めてこれをみた人間はたいがいびっくりしてとっさにガードしてしまう。投げよう。
さらに余談だがこの系統では稲妻と一緒に攻撃部位にファイヤーエフェクトがかかるのだが、キャンセルした瞬間からキーを前に入れっぱなしにして走ると炎を消さずにダッシュすることが出来る。イナズマンのうえに聖火ランナー爆誕。何者なんだ。これだと遠くから「ずびゅううう」といいながらいきなり蛸口のシャンファが稲妻と炎を伴って猛然と突っ込んでくるので、これも始めて見た人間はやっぱりびっくりしてついガードしてしまう。やっぱり投げよう。
さらについでだが、アイヴィーだと真・電気アンマ(ダウンした相手に4B+KキャンセルK2…ちょうど足先に稲妻とファイヤーが集まる)ができてなんだかちょっとうらやましい。キーを前に入れっぱましにしておけば足に火がついたまま走り回るのでなんだかちょっとプリティ。
涼風香麗曲(リョウフウコウレイキョク AA4BB 上・上・中中・中)について
あんまり使えないからと言ってその他の技に分類してある一連の連携だが、実は非常に使いでのある技であることについ最近気がついた。
事の発端は、鳴旒脚(メイリュウキャク 66K)後に特殊な操作(下方向入力)で出るしゃがみ振り向き技が他の回転技系統からも出ないか調べていた時に、試しにやってみた涼風香麗曲(リョウフウコウレイキョク)Gキャンセルから見たことも無いような蹴りが出たのが始まりである。モーションが刋脚(センキャク 2K)でも転刋脚(テンセンキャク しゃがみ振り向きK)でもないのだ。…なんだこれ?一瞬固まる俺。試しにAで出してみる。断茎斬(ダンケイザン 2A
特中)が出る。…いやちょっと待て。…これ下段判定? 立ちガード不可!? これはもしかするとスゴイことになるんじゃないのか!?
と言うわけでこの技群についてちょっと調べてみるとおおよそ次のようなことがわかった。
どうやらしゃがみ振り向き技には2種類あって、相手のいる位置が背後か側面かによって出る技が自動的に切り替わるらしい。Bは全部屈劈(クッヘキ 2Borしゃがみ中B)モーションの使いまわしで、Aの場合は背面が跼斬(キョクザン しゃがみ中A)で側面が断茎斬(ダンケイザン 2A)の使いまわしだが二つとも下段判定。蹴りだけが全部オリジナルモーション(下段判定)。この2種類、性能的に差異があるのかどうかは微妙すぎてわからないのだが、一応今後は区別して従来のしゃがみ振り向き技はそのまま「しゃがみ振り向き技」と呼び新しく見つかったほうを「しゃがみ横向き技」と呼ぶことにする。
涼風香麗曲(リョウフウコウレイキョク AA4BB
上・上・中中・中)自体の性能についてちょいと解説すると、この技、AAから4Bへはカウンターでも確定で繋がらない。よって普通に出しても4B部分をガードされる確率が格段に高くなる。この部分をキッチリと当てたい場合は普段からAAB出し切りやAA→投げなどを多用して相手に三段目をインパクトで「捕らせ」たり「しゃがま」せたりする誘いが必要になってくる。ちなみに涼風香麗曲のAAから4B部分への繋ぎはかなり使いやすいディレイがかかるので、AABと同じタイミングでインパクトを捕られたりする人は繋ぎに一瞬間をおこう。4B部分がキッチリ2ヒット(間合いが遠いと駄目)しさえすれば(カウンターでも連続にはならないが)続く打ち下ろしのBをステップで回避することは出来ない。また涼風妙麗歌(リョウフウミョウレイカ AA4BBB 上・上・中中・上)や新連携であるAA4BBA(名前不明 上・上・中中・上)へのシフトは上段回避技以外での割り込みをまずうけない。ちなみにもし4B部分がガードされた場合、涼風香麗曲(AA4BB
上・上・中中・中)は一部の最速AAキャラ以外では割り込みをうけない(10フレ技でも実質的にはほぼ相打ち)が、シフト技の涼風妙麗歌(AA4BBB 上・上・中中・上)も含めてステップでいとも簡単に回避されてしまう。この場合はBA入力を行い上段横斬り判定の名無しの新技にシフトしてかけ逃げを行うのが最もリスクが低いのだが、攻撃で割り込まれることがほぼないことを利用して
4Bヒット時と同じく強気にGキャンセル後の二択をかけるのもまた気概あふれていい感じ。総じて涼風香麗曲(リョウフウコウレイキョク AA4BB
上・上・中中・中)という連携は、AAの後に一回、4Bの後にもう一回、状況に応じて対応を変化させる必要があり、またその柔軟性を併せ持つちょいと玄人向けの連携だ。単純で強烈な強さは無いが使い応えのある燻し銀な技と言えよう。
さて、そこで新たに見つかったGキャンセルからの特殊入力技を交えるとちょっと話が変わってくる。しゃがみ横向き技のうちA入力のニセ断茎斬とB入力のニセ屈劈はたとえ4B部分がヒットしていたとしても最速技で割り込まれてしまうのだが、K入力のヘンなキックだけはジャンプ判定技以外での割り込みをうけないのだ。ちょっと細かく説明すると、A入力のニセ断茎斬の場合、モーションこそ断茎斬だが残念なことに出始めに上段回避能力が存在しない。ゆえに相手がAで割り込んできた場合にカウンターをとられるかもしくは相殺(双方流れて硬直するアレ)されるかのどちらかになる。ちなみにBで割り込んできた場合は完璧なタイミングで上から割られてしまう。B入力のニセ屈劈はなんというか屈劈以外の何者でもないので上段回避能力が無いうえに技が出る前にAでカウンターをくらう。当然Bでの割り込みもカウンターだ。ところがK入力で出すヘンなキックだけは完璧な上段(+打点の高い中段)回避能力を有しており、凄まじいことに今までシャンファの最速下段と目されてきた刋脚(センキャク 2K)よりも出が早い。つまり相手がこちらのGキャンセルを見てAで暴れよーがBで暴れよーがステップしよーが関係なくヒットさせることが出来るのだ。こう書くとK以外の技はイマイチ使い道がなさそうに思えるだろうが、実はきちんと活躍の機会がある。では以下、これをまじえた使い方の説明。
まず、4Bがヒットした場合。基本的には涼風香麗曲(AA4BB
上・上・中中・中)までの出し切りとGキャンセルしゃがみ横向きKの二択をかける。4B二発ヒットの間合いならばGキャンセル後に一歩前に移動する特質を利用してその場から投げることも可能なため、投げも選択肢の一つに入れておこう。これでかなりいい感じになる。ちなみにいくら二択をかけれる状態であるとはいってもしゃがみ横向きKはGキャンセルから出さなきゃいけないのでそのうち見切られてしゃがまれることになるのだが、ここでさらにB入力のニセ屈劈との二択をかける。基本的には見切れる速さではないのでこうなると相手の選択肢は後ろインパクトに限定されることになるのだが、それをやっちゃったらGキャンセルから昇拍(ショウハク 3B
中)なり乃遊祇(ダイユウシ 8or2ラン中B
中)なりぶちこんで後はお好きにどうぞ。ちなみに涼風香麗曲(AA4BB
上・上・中中・中)の最後のBにインパクトで割り込もうとする人間には涼風妙麗歌(リョウフウミョウレイカ AA4BBB 上・上・中中・上)へのシフトでようやくこの技に太陽の光を拝ませることができる。
ちなみに4Bがガードされた場合でも、涼風香麗曲(AA4BB
上・上・中中・中)のラストBがほぼ攻撃で割り込まれないため出し切りと投げ及びGキャンセルしゃがみ横向きKとの揺さぶりの手順は変わらない。この場合、4BがガードされていてもGキャンセルを行えばシャンファの投げ間合いの射程内に捕らえることが出来るため、Gキャンセルしゃがみ横向きKと共に相手のステップへの抑止力になる。キャンセル動作を見せたくなかったらAを追加入力してAA4BBA(上・上・中中・上)の名無しの新連携にシフトさせて軸をずらしてしまえばいい。
しかしながらここで相手はある選択をするはずだ。「下段を捨てて投げ抜け立ちガード」である。実際のところキースキルのGキャンセルしゃがみ横向きKの性能は、出は最速だがヒット後の状況がどうも刋脚(センキャク 2K)と同じらしく硬直が長い。オマケに威力も同じく低い(ダメージは刋脚よりも1高い13)。ヒット後のつながりが悪く威力の低い技…捨てるに値する技である。どうする?
…だが、ここで満を持してA入力のニセ断茎斬が活躍の機会を得るのだ。この技は出始めに上段回避能力が存在しないことを除いてモーションから硬直までほぼノーマルの断茎斬(ダンケイザン
2A 特中)と同じ(ダメージは断茎斬よりも1高い14、あと掛け声が違う)使用感覚なのである。つまりヒット後の硬直が極めて短い。そしてなによりこれは下段である。立ちガード不可の断茎斬がいかにとんでもないか限定ではあるが味あわせる事が出来るのだ。Gキャンセル動作から出すためリーチも申し分ない。ただ残念なことにヒット後はその場からの投げが微妙に届かないため前ステップする必要性があるが、前連携であるAA4Bの相手をかなり押し込める効果を利してのリング際での使用はこれに該当しない。総じてこれは基本的に断茎斬(ダンケイザン 2A
特中)ヒット後の攻法に準拠する。各自好きなようにいかした工夫をされたし。
涼風香麗曲(AA4BB
上・上・中中・中)が全弾ヒットした場合の総ダメージは約84。全体力の軽く三分の一以上である。AA4BGキャンセル投げが成功した場合は約113。総体力の約半分である。AA後の読み合いから続く4B後の読み合い。二度にわたる読み合いの楽しさを一瞬に凝縮したこの一連の攻法は、シャンファの強さと楽しさにまた新たなる地平を見せてくれることだろう。
…余談だが、例の特殊入力によるニセ断茎斬。実は璃拍劈(リハクヘキ 6B+K)Gキャンセル時に相手が軸をずらした状態で使うとよく発動する。なんだか安定はしないが相手がシャンファの左側へ移動した際に自動発動するようだ。何故かKで出しても普通のしゃがみ振り向きKになりヘンなキックにはならない。どちらにしても、このシチュエイションはなかなか利用価値がありそうだ。