・投げについて
 
  攻防の一端を担う戦術的に重要なファクターである『投げ』。一般的には相手のしゃがみ、空中判定以外のいかなる状態も掴むことができる。基本的には15フレームほどで発生する上段ガード不能技と捉えてもらってかまわない。キャリバーには多種多様な投げ技が存在しており、投げと投げ抜けの楽しさもまた格別である。(余談であるがアスタロスだけは空中の相手をB系統の投げで自動的に掴んでしまうという読み合い精神無視のインチキ仕様。現在のアスタロスに残った唯一の不満点である。)
  ちなみにシャンファの投げ判定発生時間は全キャラ中上位に入るが間合いは広いわけではないので間合いの調節は必須。2A程度の間合いまでの接近を余儀なくされるため相手に読まれて回避されやすい。ただこれは逆に接近それ自体をフェイントに使えるということでもあるので積極的に投げとBBとの二択を迫ろう。ただ、これは全キャラに言えることだが、投げがスカった場合は致命的な隙が発生する。心しよう。
  ちなみに、通常投げはラン中でもしゃがみからでも発動可能。しゃがみあい宇宙(そら)。
  余談だが、投げモーションは右手や左手などの片手で掴む奴と両手で掴む奴とに分類(シャンファは右手での片手投げ)され、片手投げの場合はその回避方向も異なる。例えば4A踊翻斬(ヨウホンザン)は本来上段回避性能は無いのだが右側に少し移動する性質を持つため右手での片手投げを回避できる。当然逆はダメ。
  また当然だが、すべての投げは単一ダメージでカウンター効果は付随しない。  
 
 

雲雀韶(ウンジャクショウ) A+G 上段投げ
    駆け上って踏み付けと同時に前方に宙返り。相手と位置が入れ替わり間合いも離れるA投げ。比較的硬直は無いのだが間合いが離れるため、その後の選択肢は基本的にソウルチャージ璃拍劈(リハクヘキ6B+K)による突撃&キャンセルの揺さぶりをかけるかもしくはマッタリするか、の三つ。お好みに合わせてどうぞ。対シャンファ戦はB抜けが基本なのでお世話になる。また遊歩瑟(4・6方向ラン以外A+K)からの投げはBだと紅明剣等が暴発しがちなので最初のうちはこちらを使おう。
 

瓏玲響(ロウレイキョウ) B+G 上段投げ
  片足を取って前方に一回転しつつ軸足を刈る。相手と位置が入れ替わるが間合いは離れないB投げ。シャンファの基本投げはどちらも相手との位置が入れ替わる。う〜ん。
技後の間合いが近いので確定追い討ちは無いのだが非常に起き攻めがしやすい。雲雀韶(ウンジャクショウA+G)よりは使用頻度が高くなると思われるがそこはキャリバー、投げ抜けの完全な読み合いを楽しめる。
 

瑩笛宴 (エイテキエン)   左側投げ
  腕を捻り上げつつ背後から刻みつける左投げ。この投げも相手との位置が完全に入れ替わる。背後投げに次ぐダメージを誇り、技後の間合いも近いので起き攻めもしやすい。この手の側面投げを狙うのは結構大変だがダメージ効率を考えれば玉輪韶(ギョクリンショウ右投げ)よりもお勧めである。
 

玉輪韶 (ギョクリンショウ)   右側投げ
  相手の右腕を極めながら合氣の心で投げ飛ばす右投げ。自分は技開始位置からキャラひとつぶんくらい前進し、相手は最終的に開始位置から見て左側に投げ飛ばされる。その際リングアウト属性が発生するため、シャンファの投げの中で唯一のリングアウトを狙える技として割合重要なポストにある。ま、簡単に言えばリングを背負った相手に対しては左へのステップの後投げろと言うこと。技のモーションも綺麗で華麗なのでぜひ狙ってほしい。
ちなみに、通常では技後の間合いは試合開始直後まで離れるので微妙に3Bが届かない。
 

天衣響 (テンイキョウ)   背後投げ
  相手に飛びつきドラゴンキット(もしくはスプリガン)なみにくるりと一回転、その遠心力を得て相手を投げ捨てる捨て身の後ろ投げ。捨て捨て。自分は一回転してもといた位置に着地し、相手は技開始位置から斜め左前方に投げ飛ばされる。前作ではその際リングアウト属性が発生していたが、今作では無くなっているようだ。なんでえ〜?
技後は間合いが広がるように見えるが3Bは届くので、リングアウト属性が無くなった腹いせに相手を攻め立ててやろう。前から後ろから。
また、システム上背後投げはヴォルドとアスタロス以外は投げ抜けが不可能なので、前進系攻撃をかわしたあとの確定ダメージとして狙うのもいいだろう。上記の通り天衣響(テンイキョウ)は起き攻めがかろうじて可能であり技単体のダメージも高いので、背後からの打撃とどちらをとるか悩むところだ。
 

風鈴韶(フウレイショウ) 214B+G  上段投げ
   そして、全国のシャンファ使いを狂喜させ、しかるのちに困惑の渦に叩きこんだ謎のコマンド投げ。技後相手はくるくると2回転するのだがこっちの硬直も持続中なので確定追い打ちはなにもない。ダメージも低いし投げ抜け受け付け時間も通常投げより長いしで、なんなんだこの技。
 
  ところが移植された折、投げ発動と同時にソウルチャージをレベル2までおこなうと言うナイスな変更をされて微妙投げ風鈴韶(フウレイショウ)が帰ってきた!やるじゃん!
  SCレベル2の効力はランカウンター(ダメージ115%増)。そして、特筆すべきSCレベル2でのガードブレイク該当技は遊歩紅明剣(ユウホコウメイケン遊歩瑟中B)璃拍劈(リハクヘキ6B+K)回屈斬(カイクツザン3A+B)の三つ。ステップによる回避は可能だがこの中で最も出が早いのが回屈斬(カイクツザン)で、ここにきてようやく使い道の無かったこの技のブレイクが日の目を浴びることになった。
シャンファにはランカウンターの恩恵を預かれる技はないようなのでそのへんは残念なのだが、上記の技群と増加するダメージ値で通常の投げよりもダメージ効率の期待値は高い風鈴韶(フウレイショウ)。ぜひ使われたし。
  ちなみに、正面からのみ風鈴韶(フウレイショウ)投げは発動し、側面からでは側面投げに化ける。コマンドの関係上ランからの入力は難しくまたBで投げぬけのため抜けられやすいが、シャンファのなかで自分の位置が入れ替わらない唯一の投げである点も覚えておいて欲しい。
  余談だが実は投げ抜けされてもレベル1のソウルチャージがおまけでついてくる。残念賞?。

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